テイルズオブフューチャー異世界の旅人

□テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第二十話〜囚われた者達と新しい力を望む者〜
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「クヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!!!!!!!」


サイクスは狂い笑いながらソルクを操ってアサワールを襲撃する。アサワールは防ぎながら焦る


「(くっ、コイツいきなり攻撃の型がかわった!?)」


普通、我流で身につけた攻撃の型(攻撃の仕方の事)は誰かに流儀を教わろうとも、すでに身につけていた我流の技術が邪魔をして流儀を身に付けられないのだ。なので、すぐさま攻撃の型など変えられるはずなどないのだが、サイクスはやってみせたのだ。まるで人物が変わったように


「(ちぃ、次々と攻撃が重くなってやがる! チャンスは一度か!)」


アサワールを操る者は冷や汗を流しながらサイクスの縦横無尽な攻撃を防いでいた。その瞬間、サイクスが少し大きく振り被った


「(好機!)轟破斬!」


アサワールの持っている剣の柄はサイクスに向かい、腹にめり込んだ。そのまま柄の持ち方を持ち変えて袈裟斬りする。
ブシュ!! 血が溢れ出す。アサワールを操る者は勝利したと確信するが、
血が溢れ出しているのはサイクスではなかった。もちろん、他の人物などいない、考えられるのは──


「キヒッ。キヒャ、ヒャヒャヒャヒャ! ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!!!」


サイクスの笑い声にアサワールを操る者は正気を取り戻す。サイクスではない誰か、その答えは安易だった


「畜生が……テメェの腕の速さ、どうなってんだよ」


アサワールの右腕があった場所から溢れていた。アサワールの右腕は二の腕の半分より先が無くなっていた。周りには右腕は見つからない、掻き消されたとでも言うのか? いや違う、斬られたのだ。姿見えぬ真空の刃によって、その証拠に。
ボトン、ハリの良い音がした。アサワールはゆっくり振り向き確認した。それは己の右腕だと


「やってくれんなぁ……テメェ!!」

<サイクス!! 一体どうしたと言うのだ!?>

「(どうやらコイツはなんかやらかしたな)」

<やらかした?>

「(おそらく未契約で何かの力を使おうとしたんだろ)」


アサワールを操る者は内心下らなさそうにアサワールに説明する





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