テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人第十八話〜砂漠の国で〜
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いくぞみんな、と瀧風は小さく言い、ガルザムクに乗った。その瞳に映るのは……
「待っていろ、アサワール。必ずしもお前を倒して蒼空を殺した罪を償わさせてやる」
とある少年と、白銀の髪が目立つ叔父であった
テイルズオブフューチャー異世界の旅人第十七話〜砂漠の国にて〜
瀧風はガルザムクに座る。みんなも、ガルザムクに乗って座る。最低でも二回目なので、慣れている人もちらほらいる。ちらほらなので慣れていない人もいるにはいる、特に──
「……うぅ……まだ怖いですぅ」
チェルシーはまったくと言っていいほど慣れていない、逆に怖がっているといっていいだろう。そのせいか、ガルザムクはちょっと落ち込んでいる
「……どうした、ガルザムク?」
<……いやな、チェルシーには怖がられてるなあ、って>
瀧風はそんな呟きにちょっと思考を巡らせる。そして咄嗟に口にする
「ガルザムク……お前もしかして……ロリコン?」
<何故そうなる!?>
「いやだってお前……チェルシーに怖がられてるだけでなんで落ち込むんだよ。お前男の子に怖がられても動じなかったじゃないか……そういえばお前は確か小さな女の子に対しては──」
<頼む!! それ以上は言わないでくれ!! 俺の心がマジでめちゃくちゃになりそうだから!!!>
ガルザムクの必死すぎる説得に瀧風は仕方なく頷いた。しかし、瀧風の口元はニヤニヤしていた。もちろん、瞳にも悪意があった。
ちなみに今の会話は小声なので、チェルシーには聞こえてない
「まぁいいや。ガルザムク、発進だ!!」
「「おーっ!!!」」
瞬間、全員の空気が固まった。瀧風は振り向くとそこには金髪の少女、リリスと──
「……誰ッ!?」
「あ、どーも」
そこには、黒髪ダークブラウンの瞳の青年で、白い長袖の服に、焦げ茶色のズボンを履いている。左肩には、不可解な小さい盾がついており、腰には大剣、と言うには少し小さいが、それなりに大きい剣があった。これは重い一撃が狙えるだろう
「あ、風の騎士さん。居たんですか」
「おぉ、咲ちーにバー君。昨日ぶりだねー」
瀧風は風の騎士、という単語に反応した。そして風の騎士を見る。
風の騎士は瀧風の視線に気付き、瀧風を見た
「……久しいな。風の」
「……そうだね、瀧風くん」
二人は薄ら笑いを浮かべていた。まるで旧友に会ったかのように
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