テイルズオブフューチャー異世界の旅人

□テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第十七話〜ヒントはカルバレイスに〜
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「………朝か……」

「ふぁー……よく寝た」

「よう、バルク」

「早いな、二人共」

「「あんた(あなた)が言えること(です)か?」」


瀧風達はリーネの村にいた。


テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第十六話〜ヒントはカルバレイスに〜

バルクは起きると欠伸をした。瀧風は未だに疲れているのか、うとうとしていた


「……しかし、あの後から幸運がよく続いたもんだ」


実はその後、瀧風達は奇跡的に白雲の尾根のリーネ方向の出口を見つけ、脱出したのだ。
そしてバラバラに散ったみんなにも出口で一気に遭遇したのだ。
そして互いにあったことを話ながら、リーネへと向かった。
リーネに着いた時には夕刻だったが、失礼を承知の上でスタンの妹、リリスに手紙を渡したのはいいが。
今日はもう夜遅いし……だから泊まっていきなさい、と言われ。断る訳にもいかず、(この時リーネの村の皆さんが白雲の尾根を越えてわざわざこんなところまで人が来たと耳にして、エルロン家に大集合。しかも歓迎されている状況)本来野宿することを思っていた瀧風はリーネの人達の暖かさにありがたく、泊まることにした。
そして今に至る


「……。リリスさんを手伝いにいくか、お前らはまだ寝てるのか?」


瀧風はすでに起きている二人に訪ねるが、瀧風だって疲れが溜まっているのか、ぐったりしている感じで、眠たそうにうとうとしている。
サイクスは表情には出してないが、恐らく疲れているだろう。もちろん、バルク達もだ


「瀧。今は休め、無理をすると身体を壊すぞ」

「……バレてたか。でもな、せっかく手に入れたアイツの情報なんだ。早く動かなきゃ……アイツが動く前に……でないと、何をするのか……わから──」


バタン!! と、鈍い感じの音をたて、瀧風は床に伏した。どうやら踏ん張っていた力が抜けたのだろう。
それに昨日のこともツケとなっているためだ。
暗黒狂星(ダークパラディシアスターズ)との戦闘があった、オマケに召喚獣の状態異常継続(麻痺)もあった。それでも通常どおりに動く瀧風は気力を振り絞っていたことであろうか


「う……動けん……」


まぁそうだろう、と。思うサイクスは溜め息をつく。彼だってある程度疲れているのだから、動くのはキツイのだろう。彼の動きはどこかぎこちない




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