テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第十六話〜戦闘狂と復讐者〜
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「おりゃぁぁぁぁぁあああアアア!!」
「あめぇって!」
銀真は人とはかけ離れた速度で距離を積めてきたザムラキに対し落ち着いて対象して片方の斧を後ろに弾くと片膝をついた
「あれあれぇ〜? もうおしまいかぃ? ……なぁ!?」
銀真に迫る斧は何故か後ろに下がっていった。ザムラキはゆっくりと銀真の後ろ、自身の前を見た。そこには
「私たちがいることを!」
「忘れてもらっちゃ、困るぜぇ?」
ジョニーとチェルシーがそれぞれの武器を構えていた。ザムラキはこれでもか、と言わんばかりに額に青筋がどんどん浮かんでくる
「ぁぁぁぁぁあああアアアアアアっ!! うざってぇなぁ! そんなに早死にしてぇなら──」
「そうカッカすんなよ。少しは落ち着いたらどうだい? フレイムアッパー!」
「げふぁ!?」
銀真は自身の足のバネを思い切り使いつつ炎を纏った斧でザムラキを空中へと切り上げた
「もう一丁! 裂空斬!」
「あめえ!」
銀真の縦の回転切りを防ぐようにザムラキは目の前に斧を持ち出して防ぎ、もう片方の斧を構えた
「このままいくぜ! 裂旋斧!」
「うわぉ!?」
ザムラキはその場で斧を水平に薙ぎ払うように振り回し銀真を下に押し飛ばした。
銀真は途中で身を翻し上手く着地した、しかし銀真は動きを止めた。
しめた、と思ったザムラキは巨大な蝶を象った斧を銀真に向けて振り落とした。
普通なら、勝利。その二文字が頭に浮かぶだろう、だがザムラキは違和感というよりは不快感を覚えた。
手応えはあるのにどこか足りない、そんなナニかが欠けている。
その欠けていたナニかの答えはすぐに見つけられた。それはザムラキの目の前にいる銀真だ
「………あぁ? どうなってるんだコレは?」
「ああ……言い忘れてたな。俺は──」
ザムラキの目の前には、両手で持つタイプの両刃斧を片手で持ち、更にはザムラキの二本の斧をその斧で支えているのだ
「──これでも、鬼神と呼ばれた者の血をひいているんでね。そう簡単には力じゃ負けないさ、それに……でりゃあ!」
「うわっと!」
銀真は合計重量は軽く一〇〇キロは越えているのに、軽々と片手で弾き飛ばした
「生憎俺は、ちょっとした面白い契約しているからね。負けないよ」
銀真の笑みは、限りなく黒かった
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