テイルズオブフューチャー異世界の旅人
□テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第十五話〜襲撃、暗黒狂星(ダークパラディシアスターズ)〜
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「慈悲深き暗黒が向かったようだな」
白雲の尾根の中で青年と男が二人いた。
そこには赤いTシャツの上に研究者のような白衣を着ていて、紺色のジーパンをはいていて研究者には似合わぬ武器──巨大なハンマーを肩に担ぐように持っていた。先ほどの声もこの人物のようだ。
もう一人は襟元まで伸びる灰色の髪で、茶色の眼で。白に近い灰色を着ているのだが、藍色のペイントがされている服で茶色のズボンをはいている。背中には2つの斧を背負っている
「僕は静かに資料を読みたかったんだが……」
青年はさっさと家に帰りたいオーラ全快でそんな事を言っていたが、灰色の髪の男が笑った
「まぁそんなに愚痴るなって。ガズラゼ、アサワールからの命令なんだからよ」
男は両手をヒラヒラさせながら諦めたように言っていた。どこか呆れたような表情だった
「まぁ……確かにそうだが……アイツが命令するとは意外だったな」
「そうかぁ?」
「とりあえず。どちらを狙う?二人組の方はジグルが向かっているからダメだぞ」
「ホンッと。お前らって仲良いよな」
ボソッと呟いた言葉はガズラゼの耳に届き、男に振り向いた
「確かに僕とジグルは仲はいい方だが…」
「ま。別にいいさ、俺は三人組の方に行くさ」
「じゃあ僕は瀧風君の方に行くとしますか」
じゃあ。と二人は呟きガズラゼは瀧風が落ちた方へ。男は銀真が落ちた方へと跳び去った
テイルズオブフューチャー異世界の旅人 第十五話〜襲撃、暗黒狂星(ダークパラディシアスターズ)〜
白雲の尾根の中。バルクと咲は歩いていた
「ねぇバルク君」
「何ですか?咲ちゃん」
バルクは立ち止まり、咲を見ると左の人差し指を顎に当てていた
「あのまま待っていた方が良かったんじゃないかな?」
「そうとは限りませんよ。瀧風さんの召喚獣は麻痺していましたし……しばらくは助けは来ないと思います。だから此方から動いた方が合流する確率は多いですから」
「そっかー…バルク君って考えてるね」
「は、はい。ありがとうございます」
感ずいている人はいるかもしれないが一応ここに記す。バルクは咲の事が…
「な、ななな何言ってるんですか!!」
……おや、私は何も仰ってはいませんよ?(ニヤニヤ)
「(ニヤニヤするなぁぁっ!)」
「バルク君」
「あ、はい何ですか?」
「あっちに洞窟があるよ」
咲が指差す方を見ると霧のせいでうっすらだが確かに洞窟らしき穴があった
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