テイルズオブフューチャー異世界の旅人

□テイルズオブフューチャー異世界の旅人第十三話〜修行〜
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「ふぅ〜…じゃあ次は」
<俺だ!>


氷の獣は飛び上がるように立ち上がり、準備運動を始めた


<あーやっとお前と戦えるぜ>
「まぁ、手合わせは二年ぶりだからな」


氷の獣は腰を曲げ終わったあと拳と拳をぶつけ合い、戦闘体制に入った


<じゃあ、始めの合図をくれ。炎鬼>
<わかりました、氷尾さん。では、瀧風対氷尾……始めッ!>


瀧風はすぐに銃を構えて銃弾を放ったが、氷尾は軽く避けて踏み込んで距離を詰めた


「散裂弾!」
<氷陣壁!>


瀧風が散弾を放つと氷尾は真横に氷の壁を作り出し壁を真上に走って散弾を避けた


「流星弾!旋雷弾!」
<氷襲弾!もいっちょ、旋氷豪突!>


瀧風が放った天へと向かう銃弾と雷を纏いながら氷尾ヘと向かう銃弾は氷尾が手から出てきた氷の弾で弾かれ、氷尾は追撃するように自身を回転させて瀧風に突っ込んだ。が、当たることはなかった。瀧風は銃弾が弾かれた瞬間に上に跳んでいた。


「散裂弾!」
<上からかよ!うわわわ……危なッ!>


瀧風は上から散弾を放ち、氷尾はその散弾を後ろに下がって避けた。後ろに下がりながら氷尾は左手に氷の結晶を集めていた


<氷雪節破!>
「散裂弾!旋雷弾!」


氷尾の氷雪の弾丸を瀧風は散弾を使い威力を弱めたが、当たった。それでも瀧風は怯まずに雷を纏った弾丸を放った、氷尾は避けることもできず腹部に当たり吹き飛び、地面にぶつかった


「まだだろう?氷尾、お前の実力は」
<氷霊よ、我が呼び声に従いて自らの忠誠を盟主に示せ>
「げっ!?」


氷尾は倒れながら笑みと詠唱をしていた。瀧風はそれに気付いたが遅かった


<大地の凍結(Eisbahn)!>
「ちぃ!?なんか知らんが新しい術を覚えてたのかよッ!」


氷尾は術により瀧風の足元を中心にし凍結した。氷尾はまた詠唱に入った。
瀧風は本能的に感じ取った。
これはマズイ、と。





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