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□ローゼンメイデン・量産計画
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愛と言う名の絆



「雪華綺晶・・・何処にいるの・・・・」


ガサ!!っと音がした・・・


「誰?」


「水銀とぉ・・・」


そこには、血みどろになった"めぐ"の姿があった。


「めぐ!!」
「水銀・・・と・・・」


笑う水銀燈・・・


「なぁんて、騙されるとでも思った?
めぐは病人・・・こんな所に来れるわけないのよ?」
「水銀燈ぉ・・・」


「あら、メイメイ、どうだった?」
「・・・そう・・・」


にやり と水銀燈が笑う


「メイメイに行って来てもらったら、めぐは病室にいたらしいわよぉ?」


すると、めぐが消える


「フン・・・もっとマシな事考えなさいよぉ〜」



蒼星石は・・・



「翠星石・・・やめてくれぇ・・・」


蒼星石が見ているのは幻覚・・・
前日に翠星石にひどい言葉を浴びせられ・・・
そのすぐあとに、絶望的な幻覚を見せられた蒼星石にとって、もはや追い討ちとしか言い様が無かった・・・


蒼星石に襲い掛かってくる翠星石・・・




「うわぁぁぁぁ!!!!!」


                          


そんな悲痛の叫び声を聞いた翠星石だった。


「この声は!!蒼星石!!いくです!!金糸雀・・?」


いない・・・しまった・・・はぐれた・・・


しかし・・・今は・・・。
そして走り出す。


ごめんです・・金糸雀・・・翠星石は・・・蒼星石が一番・・・何よりも大事なんです・・・
だから・・・蒼星石の方へ行くです



「蒼星石!!」


ビクッ  と体が震えたのが遠くからでもわかった・・・


「蒼星石・・・もう、大丈夫です。」
「ひぃぃ!!こ・・・来ないでぇ!!」
「蒼星石・・・。」


バシンッ!!と蒼星石の頬を翠星石が叩く
そして、抱きしめる・・・。


「翠・・・星・・・石?」
「そうですよ・・・蒼星・・・」


後ろのほうに、何かあった・・・。
金糸雀のクビ・・・
どうやら・・・雛苺のも・・・
もっと奥には・・・・


「ひぃ!!」
「翠星石!!?」


幻覚・・・わかっている・・・けど・・・


「く・・・来るなです!!」
「翠星石!!」
「ひぃぃ!!」


巨大な木の枝が蒼星石を襲う
蒼星石は避けずに、全部まともにくらう・・・


「くっ・・・くるなですぅ!!」


だが、一歩一歩翠星石に近づく・・・
そして、抱きしめる・・・。


「暖かいだろ・・・翠星石・・・僕だよ・・・」
「蒼・・・星・・石!?」
「そうだよ・・・僕・・・ぐはっ・・」
「あぁぁ・・・翠星石は・・・なんて事を・・・」


大丈夫・・・と言うが、ボロボロで立てない程だ・・・


「はは・・・僕は・・・また・・・リタイア・・・かな?」
「何言ってるです!!一緒に・・・帰るですよぉ・・・」
「今度こそ・・・ローザミスティカを君にあげたいな・・・」


だが、ローザミスティカは出てこない
どうやら・・・助かったようだ・・・


助かっちゃったね  と苦笑しながら一言・・・
スィドリームとレンピカが力をあわせたのですぐに回復した。


「なんで?手繋ぐの?」
「これはっ・・・あ・・・手・・・」
「フフ・・・」


真っ赤になる翠星石


「////これはですねぇ・・・手を繋いで離さなきゃ、手を繋いでる蒼星石は本物でぇ・・・幻覚が見えてもですね・・・その・・・」
「フフ・・・」
「//////」


二人は、"愛"と言う絆で、幻覚に惑わされることは無くなった・・・。
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