Gift

□白銀の記念日
1ページ/1ページ



今日はホワイトデー・・・


蒼星石にチョコを貰ったしー
姉妹でアレだけどさ・・・
蒼星石が大好きー。


一応、ブツはあるけど
女同士ダシ・・・。


告白してみる?



「何考えてるの?水銀燈?」


水銀燈の顔を覗き込んで蒼星石が言う。
いきなりの事だったので、水銀燈は驚く
それ以前に・・・


「びっくりしたぁ(こんなに近くにいたら鼻血が・・・)」
「はは、ゴメンね、赤くなったり青くなったりしてたから。」


水銀燈の表情はモロバレだったらしい。


天然の蒼星石には、直球しかないと水銀燈は確信した
そして、ついに・・・。


「蒼星石!!はいこれ」
「ん?あぁ・・・今日はホワイトデーだったね、どうも」
「それとー・・・」


水銀燈は、真っ赤になりながら告白しようとする。
蒼星石はキョトンとしている。


「好き!!大好き!!」
「・・・?」


沈黙が続く


「はは・・・バカだなぁ、水銀燈は」
「へ?」
「今日は"キス"だよ?"スキ"じゃないってー」
「はい?」


天然パワー全開でございます。


「キス好きだったの?初めて知ったよ」
「キスは好きだけど・・・ってイヤイヤ・・・。」
「好きなんだー」
「そういう事じゃなくってネー」


まったく、話が噛み合わない。
流石天然・・・。


「こ・・これだから天然は・・・」
「ふえ?養殖だよ?天然が良かった?」
「・・・・。」


蒼星石はキッチンの方に、スキップしてゆく
水銀燈はソファに埋もれる。


「うぅ・・・絶対にー振り向かせてやるわぁ・・・」


水銀燈は決心した。


そんな、平凡な日々だった・・・。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ