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□闇
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―――夢・・・?




「はぁ・・・はぁ・・・」
「ぅん?どうしたです、蒼星石」
「ううん・・・なんでもない・・・」
「さっさと寝るですよ?」
「うん・・・」



蒼星石は鞄から出る。
そして、nのフィールドへと・・・


「お父様・・・」


蒼星石は、決意を固めた・・・
それが、惨劇に変わろうとしていても・・・




「ジュン、紅茶を淹れて頂戴。」
「はいはい・・・」
「"はい"は一回・・・まったく・・・」


ジュンは渋々、紅茶を淹れる。
扉のところに、蒼星石が居るのに気付く
蒼星石は、皆の姿を見るなり、帰っていった。

「蒼星・・・石?なんか暗いな・・・」
「ジュン、遅いわ・・・しかも、ぬるい・・・淹れ直して」
「はいはい・・・」


いつもと変わらない日常・・・
そこへ・・・


「ピチカート・・・?ボロボロじゃない?」
「どうしたのです?また水銀燈ですか?」
「・・・蒼星石・・・・・・」
「えっ!!」


真紅たちは、急いで金糸雀の下へ向かう。


「蒼星石!!」
「・・・」


金糸雀は、まだ大丈夫だった・・・
蒼星石に胸倉を掴まれ、瀕死だった。


「何をしているです!!」


その問いに、冷徹に答える
それは、いつもの蒼星石ではなかった・・・



「愚問だな・・・本来僕等がする事だよ」
「どうしちまったですか、蒼星石!!」


翠星石が蒼星石に近寄る。


「いつもの蒼星石に戻るです!!」



ジャキン
と鋭い金属音が響く・・・


「僕は、馴れ合いは好きじゃない。」
「蒼星石・・・」
「真紅に雛苺、翠星石・・・丁度良い・・・まとめてかかって来てもいいよ」


三人に鋏を向ける。


「三対一で勝てるとでもおもっているのかしら」
「真紅、僕は君が嫌いだ」
「・・・?」


蒼星石?と真紅も呟く
それほど、蒼星石はいつもとは違い、本気だった。



「長かった闘いを終わらせる為に始めるんだ」
「何を・・・言っているの・・・」
「君たちを、眠らせてあげるよ」


蒼星石は鋏を振るう
衝撃波が三人を襲う・・・


「本気なの!?蒼星石!?」
「僕は何時だって本気だ・・・」


真紅に斬りかかる・・・
真紅はステッキでそれを受け止める


「重い・・・・」
「その重みは、僕の想いの重み・・・」


カキン、カキン
と何度も何度もぶつかり合う


「"君を倒したい"と言う想いのね!!」
「きゃぁ・・・!!」


真紅が弾き飛ばされる・・・。
雛苺が、茨を出現させるが、蒼星石が斬ってしまう。


「っ・・・ホーリエ!!」
「レンピカ」


二つの人口精霊がぶつかり合う。
だが、勝ったのはレンピカだった


「くっ・・・」
「君たちに勝ち目は無い」


すると地面から、樹の枝が出現する。


「にげるですよ!!真紅、雛苺!!」


金糸雀を担ぎ、逃げる。
蒼星石はそれをただ見遣るだけ。


「まぁいいさ・・・いつでもできる。」


そして、惨劇は始まったのであった・・・
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