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□姉妹喧嘩
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終結



翠星石に向けられた技は
蒼星石の鋏の一振りで薔薇の花弁は散った。


「な!?一振りで!?」
「フン」


すると蒼星石は地面スレスレのところで構える。
そして一気に真紅へ突進して行く。


「速い・・・くっ・・・」


蒼星石は鋏を使わずに真紅の腹を殴り、空中へ飛ばす。


「僕が速いんじゃない・・・君が、遅いんだよ。」


すぐに体勢を立て直し、蒼星石に向かおうとする真紅。

だが、水銀燈の、龍化した翼が真紅を襲う。


「ぐぅぅぅ!!」
「フフフ・・いい気味・・・真紅・・・」


水銀燈の技が解けたが、ダメージが大きく真紅は動けなかった。


そこへ、目にも留まらぬ速さで蒼星石が突っ込んでくる。


「ひっ!!」


鋏を大きく振り、真紅をなぎ倒す。
真紅は物凄い勢いで、地面に落下した・・・。


「まぁ・・・いいじゃないか真紅・・・
漫画でも、アニメでも、君が主人公・・・
それでもまだ足りないと言うのかい・・・
それは、傲慢だよ・・・真紅・・・」


指輪が光ったからか・・・
真紅、雛苺、翠星石のマスター、ジュンがやって来た。



「あ・・・丁度良かった、ジュン君、皆を連れて帰ってくれるかい・・・金糸雀も。」
「あぁ・・・わかった・・・けどこれは何だ?」
「全部、僕がやった事だ・・・僕を責めてくれ」


蒼星石は、俯いた


「いや、事情を聞かないと・・・」
「僕が皆を殺りかけた・・・それだけの事さ・・・
水銀燈は、それを止めてくれたんだ。」


蒼星石は嘘をつく・・・


ジュンは納得のいかないような表情で帰っていった。



「ちょっとぉ!!何私がいいやつみたいになってんのよぉ!!」
「良いじゃないか・・・真紅のせいにはしたくない。」


「嘘をつくよりは・・・いいとおもわない?」
「ふふ・・・それ、僕の台詞・・・」



そのあと、ブローチを片手で壊す君に言われたくないなぁ・・・と反論し、蒼星石はその場を立ち去った。




翌日


「さぁ、本当のことを言うんだ真紅!!」
「蒼星石の言った事が本当よ」
「嘘を吐くな、水銀燈が止めるわけないじゃないか。」


失礼ね・・・
窓の外で話を聞いていた水銀燈がつぶやく。


「いいじゃない、それよりジュン、紅茶を入れて頂戴。」
「てめぇ・・・」


そこに良いタイミングで起きて来た翠星石達が本当のことを話すと・・・
ジュンはどこかへいってしまい、のりも居なかったので
真紅は紅茶が飲めなかったと言う・・・


ジュンが何処へ言っていたかは内緒・・・。


そんな、幸せな(笑)一日でした。
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