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□A Happy New Year!
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私が
受け 受け 受け…………!?
戸惑う思考を余所に情事に耽る
嗚呼、坊ちゃんには適わない。
「はっ、ぁあ…っも、坊ちゃんっ」
「この、程度でっ意識を飛ばすなよ?悪魔…がっ」
新年早々、可愛い坊ちゃんを頂こうとしたら逆に頂かれてしまっている、私。
嗚呼、そんな瞳で私を見ないで。
そういえばもう何度目の絶頂だろうか。
「まだ3回目だ。」
「なっふっぅっんんあっ」
「はっ…4…回目っ」
訊いてません!!
悪魔の私でもそろそろキツい、体力ではなく、色々なものが限界だ。
中で弾けた4回目らしい坊ちゃんの熱を感じ、ぎゅうっと小さな身体を抱き締めると、下敷きになっている私にくたりと全体重をかけた。
汗ばんで額、桃色の柔らかな頬に貼り付く濃紺の髪を細い指に絡め掻きあげる姿は色っぽく私をドキリとさせる。
「回数を訊きたかったんじゃないのか?」
「べ…別にそんなはしたない事…」
それよりもはしたない声を出していたのは誰だ?と、ニヤニヤ笑いながら頬をつついてくる。
情事後のこんな気怠くも甘ったるい時間、それが堪らなく好き。
もしかしたら坊ちゃんに作るスイーツよりも甘いかもしれない。
「セバスチャン。」
「はい?」
今年もしっかり守り抜けよ。
イエス、マイロード
こうして坊ちゃんとの姫始は終幕を…
「さて、お前の中を綺麗にしてやるから離せ。」
「じ、自分でしますから結構です!!」
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