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□realize....
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太陽が昇ってきた。
懐中時計で時間を確かめると、そろそろ坊っちゃんを起こす時刻になろうとしている。

夜中からずっとこの寝顔を眺めているが、一向に飽きる気がしない。
無防備に眠る坊っちゃんに何度も触れたりキスをしたりしたが、ぐっすりと眠っていて全く気が付かなかった。


「坊っちゃん、朝ですよ。」

「んーっ…」


耳元で小声で言うと、嫌がって寝返りをうつ。
それと同時にバシッと殴られ少し痛みが走るが、坊っちゃんなので構わない。


「早くお目覚めにならないと、今日のスイーツは無しですよ。」


そう脅してみても、すやすやと寝息をたてて気持ちよさそうに眠り続けている。
この顔を見るといつも起こすのが可哀想になる。


ああ、半開きの口が何て可愛らしいのだろう。
この柔らかそうな頬も触らずにはいられない。


少々変態染みた気もしないこともないが、この欲望には逆らえない。

ぷにぷにと頬をつつき、その柔らかさを堪能していると坊っちゃんがまた寝返りをうち、こちらを向いた。

その瞬間タイを引かれ、突然のことでベッドに倒れ込んでしまった。
危うく坊っちゃんを潰してしまう所だったが間一髪、坊っちゃんの顔の真横に手をつく。


「…朝っぱらから何だこの変態。」

「そろそろお目覚めの時間ですよ。」

「頬をつついていただろう。」

「ええ、坊っちゃんの頬は柔らかくて触り心地が良いんです。」


素直にそう言うと坊っちゃんの顔が嫌そうに歪んだ。

さて、坊っちゃんも目覚めた事ですしアーリーティーを用意して来ようと、立ち上がろうと思ったが…ほんの数センチのところに坊っちゃんのぷっくりとした艶のある唇があり、うっとりと見つめてしまう。


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