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□Pinch!
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本気であんないたいけな女の子(当時の執事談)にも手を出せるとは、こいつ一生牢で暮らしていた方が良いんじゃないか?風紀的に。


「伯爵、いや、私の駒鳥。」

「だ、誰がお前の…」


駒鳥駒鳥うるさーい!
誰がいつお前のものになった!?歯の浮くような台詞は女に言え!
女性に大人気なその髪の毛を剃り落としてやろうか!

僕が禿げた子爵を想像していると顎を掬われキスの体勢……
って


「ちょっ、止めろーっセバスチャンセバスチャンセバスチャーーンっ」

「鳥肌が1872…」

「戻って来ーいっ」


セバスチャンの本気のボケにツッコんでいる最中も子爵の顔がどんどん近付いてきて、もう終わった…

そんな絶望的状況の中、響く神の声。


「坊ちゃーん、お花…あ!こんにちは!」


庭で花を摘んでいたフィニが部屋に入ってきた。
そうだフィニは怪力。この変態をどうにかしろ!


「フィ…」

「おお…!これは鈴蘭のように可愛らしいお嬢さん、その華奢な腕に抱えているのは何という花なのかな?」

「これは、アマリリスっていうんですよ〜。」


げっ、コイツ完全にフィニを女だと勘違いしてる!
というか、フィニも否定しろ!お前男だろうが!

折角助けが来たと思ったのに、子爵は右手で僕の手を握り、左腕はフィニの腰に回してご機嫌だ。


「貴様、いい加げ…うぁっ!?」

「嗚呼っ2人とも、連れ去ってしまいたいっ」

「わあ!」


物騒な言葉を発して僕とフィニを抱き締めた。
意外と、香水がキツくない、なんて見当違いな事考えてる場合じゃない!



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