05/25の日記
19:37
万高パロ
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英国のどこかの森。
静寂に満ちた夜。
小さな小屋。
青年が、二人。
赤みを帯びた紫の髪。
エメラルドの宝石を埋め込んだ双つの瞳。
熟した林檎を思わせる唇からは、鋭く犬歯が伸びている。
彼は吸血鬼、
その美しさはもはや狂気。
「どうした、万斉」
「やはりお主は美しい」
「何を唐突に」
わかりきった事を、と彼は綺麗に笑った。
彼との出会いは唐突で、突然だった。
拙者は音楽家。
静かな森、一人ひっそりとバイオリン弾くのが好きだった。
その美しいバイオリンの音色を破壊し尽くすほど、
吸血鬼高杉晋助の容姿、
歌声、
存在に、
支配された。
「チープだ、その音色。だが、悪くはない」
「俺はお前が気に入った。お前は俺の所有物になれ」
彼の言葉は神の言葉。
逆らう?
そんな事、あってはならない。
「お主の傍らに居られるのならば、」
「いいだろう、置かせてやる。代わりにお前の血を寄越せ、万斉」
奇妙な関係だった。
自分は彼を神と崇め、
彼は自分をエモノとして扱う。
「晋助、時間でござる」
「あァ、もうそんな時間か」
晋助を素早く抱きしめ、首筋にキスを一つ落とす。
「いくぞ」
ぷつ、と歯が首筋に食い込んだ音がし、電流のような痛みが走る。
血が吸われる感覚を味わい、思考判断能力が低下する。
「っ、はぁっ……んっ」
「ま、だ大丈夫、吸っても構わないでござる」
「いや、これで、いい……」
くたりと自分に寄り掛かってくる顔の赤い彼を横抱きにし、奥の寝室に運ぶ。
晋助は特別な吸血鬼だ。
なんでも、吸血行為をすると発情してしまうらしい。
寝室に到着し、彼をゆっくりと古ぼけたベットに仰向けに寝かせる。
「ぁ、あ………ばん、さい」
早く、一刻も早く快楽が欲しいと晋助は拙者に濡れた眼差しを向ける。
「………晋助?拙者はどうすればよい?」
絹のような肌に触れる。
あ、と小さく嬌声が口から零れる。
狂う、耳を犯される。
「……俺を抱け、万斉っ!!」
「承知した、晋助」
美しい、
彼の、
乱れる、
白い、身体。
自分は、その身体を抱く。
嗚呼、なんて幸福。
「あぁ……!!っくぁ……」
「はぁっ…晋助、晋助……!」
身分違いも甚だしい。
ましてや種族すら違う。
そんな彼に、
拙者は。
恋を、
「あぁっ!!」
して、しまった。
「な、お前さ」
情事の終わった後、彼はベットに横たわったまま、拙者に問い掛けた。
「なんでござるか?」
「俺の事、好きだろ」
「な、」
「違ったかよ?それか愛してるだな」
当たっている。
だが、何故、それを。
「何故か?それはお前の顔に書いてあるからだ」
ぽかんと彼の顔を凝視すると、クスクスと笑ってみせた。
「ククッ……いいぜ、愛してやんよ」
「晋…助?」
「俺はお前を気に入ってる。だから、愛でてやるよ」
文句などないな?
と目が訴える。
「本当でござるか?」
「ああ。二度も言わせるな」
ぐいとシャツの襟元を引っ張られ、強引なキス。
強く、深く、傲慢なキス。
「………っこれで、お前は俺んだ。恋人、だ」
「こい、びと」
「愛してる、万斉」
二人の青年が結ばれた。
と、いうよりも。
二匹の獣が、結ばれた。
獣は銀色の月の夜に
(本能で動けばいい、自分は彼を本能で愛すはずだから)
試作品ー
評判よかったらサイトうp予定ー
感想よろぴこー^q^
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19:35
雲骸ギャグ感想よろ!
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「あの、雲雀さん」
「…………」
ぱこっ、ぱたん。
ぱこっ、ぱたん。
「………雲雀、さん?」
「………………」
ぱこっぱたん。
ぱこっぱたん。
「あーもう何してるんですかさっきから携帯ぱっこぱっこ!!」
「五月蝿い沢田」
「雲雀さん!!どうしちゃったんですか、落ち着きなくふらふらして!!」
さっきから雲雀さんは俺の部屋で携帯を開けたり閉めたり、うろうろと歩き回ったり落ち着かない。
「君にはわからないよ」
「じゃせめて出てって下さいよ」
「嫌だね」
そしてまた携帯をいじりだす。
集中が切れるんですけど……。
はぁ、と深くため息をついた。
その時。
「ただいま戻りました、ボンゴレ」
「あ、むく「骸………!!」
俺より先に雲雀さんが骸の名を呼んだ。
「きょ、恭弥……!!」
「どれだけ心配したと思ってるんだい、近くにきてるなら連絡くらいよこしなよ?」
「だって恭弥を驚かせたかったし……」
雲雀さんは骸を抱きしめてるし、なんか骸は恥じらってるし!!
何これ夢!?夢オチ!?
「ちょ、何してんの二人共!!」
「何って………三日間会えなかった恋人との逢瀬だけど」
「そうですよ、僕、恭弥に三日も会えなくて胸が張り裂けそうでした」
「ワオ、奇遇だね僕もだよ骸」
え、恋人?逢瀬?
「二人って付き合ってるの!?何それ初耳なんだけど!!」
「言ってないですからね」
「この際言おうか。骸可愛い愛してる」
「恭弥大好きですかっこ良すぎです!」
目の前の光景が信じられない。
雲雀さんが骸にべったりだし、骸は雲雀さんにおとなしく抱きしめられてる。
「いや絶対おかしいだろ!!喧嘩するからあえて任務かぶらないようにしてたのに!!」
「君のせいだったのかい?君のせいで………!」
あれ、俺なんか地雷踏んだ?
ヤバ気な空気が………。
「(むっむくろ!)」
「(何ですか?ボンゴレ)」
雲雀さんに片腕で抱きしめられている骸に目線で会話をする。
「(今日は、二人に休暇をやる!だから雲雀さんを部屋へ)」
骸のオッドアイがきらん、と光った。
「(本当ですか!?ならば、)」
覚悟はいい、と雲雀さんがトンファーを構えた、その時。
「恭弥、僕、恭弥の香りを嗅いでいたらなんだか………したくなっちゃい、ました」
おいおい連れ出せとは言ったけどそこまでする普通!?
が、しかし。
からん、とトンファーを床に落とし、雲雀さんは硬直した。
「骸、今の、本当………?」
「え、ええ、したいです恭弥」
顔を真っ赤にして言う骸。
効果てき面っぽいけど……
なんか、俺、ピンチ?
「沢田………」
「はいっ!!何でしょうかっ!?」
ひょい、と雲雀さんは骸を抱き上げ、凛々しい顔で告げた。
「僕これから骸とビーーーっ!!(放送コードにひっかかりました)してくるから、休む」
最悪だ、凛々しい顔でなんて事を。
そのままパタン、と閉められた扉を見つめ、思う。
「あの二人の扱い考えなきゃな………」
はぁあー…と長い何度めかのため息をついた。
終われ
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