長編2
□☆M.corp第7話
1ページ/17ページ
早朝、隣で眠る愛しい姿に笑みが零れる
頭に1つ、キスを落とし、まだ夢の中のアリスの寝顔を堪能した
もうそろそろ起こさなければならない時間だと、マルコが思っていた頃
『…ん…んんぅ……。』
眉間に皺を寄せ、体を縮めて擦り寄って来たアリスの瞼が、ゆっくりと開いた
不「おはよい、アリス。」
『…ん………っ?!///』
寝ぼけ眼を一瞬にして覚醒させたアリスが勢い良く起き上がる
『!…っ、』
途端顔を顰めて蹲ったアリスは腰に手を当てている
不「あー…無理、させちまったかよい?」
初めてのアリス相手に、そんなに激しく動いたつもりは無かったのだが…
アリスの背に手を回し、優しい手つきで腰を撫でてやると、顰めっ面で僅かに潤んだ瞳を向けて来たアリス
片眉を釣り上げてその様子を見詰めたマルコは…
不こりゃァ文句を言われるかねい?
そう身構えた
『っ、…おは、ようごっ……おはよう、マルコさん///』
照れ笑いをしながら言うアリスに面食らったマルコは…
グイッとアリスの体を抱き寄せ、耳元でおはよい≠ニ囁いた
真っ赤に染まった耳に口付け、名残惜しくなりながらアリスの体を離す
不「動けそうかよい?」
『だ…大丈夫///』
先刻から言い淀むのは、余所余所しいと言われない為かとクツリと笑ったマルコ
不「良いよい。慣れるまでは仕方無ェだろい?」
優しく頭を撫でてやれば、ホッと息を吐いたアリス
不「但し、1回につき1キス、貰うよい?」
『〜〜〜っ///』
そう強制提案したマルコに、アリスの顔が真っ赤に染まった