庭球夢

□Oh, my right!
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頑張れ日吉!

頑張れ下克上!!


あの某・猿山の大将をいつの日か引きずりおろせ!



と心の中で唱えてみるも、

その余韻は胸の内で儚く消え去った。



目の前にはだかる生徒会室の扉。


きっとこの扉を開けると、中では猿山の大将がふんぞりかえっているのだろう。




――ドアノブをつかんで、恐る恐る扉を押す。


…はい、予想通り。


すらりと長い足と、それと同様長い腕を得意げに組んで、


生徒会長のアームテェアに威張り腐っている。





「遅ぇ」





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