ギャグ漫画日和
□休憩時間
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「知ってたんですか?」
「動く気配が近くにあったら寝れないんだ。敵かもしれないから寝るなって昔から鍛えられてね」
大王は少し寂しそうに笑った。
僕は、大王が起きてる事にすら気付かず、黙々と仕事をやっていたから、最近は3時とか4時まで平気で仕事をしていた。
「じゃあ、大王も寝不足じゃないんですか?」
僕が気付いてたら大王は寝不足にならずに済んだのに…
そう思ってたら、大王はキョトンとしていた。
「知らなかったっけ?俺、寝なくても問題ないんだよ?」
「…え?」
「俺にとって睡眠は、娯楽でしかないんだよ?まぁ、力使いきった時は流石にうたた寝位はするけど」
膝が空いた大王は、立ち上がって伸びをして、ニヤリと笑う。
こういう表情するときの大王は、良くないことを考えてる。
「何考えてるんですか?」
「いやぁ、鬼男くんの寝顔、可愛かったなぁって!!」
そういう大王の方が、僕には可愛く見えて、気付いたら大王を正面から抱きしめてた。
「お、鬼男くん!?どどど、どうしたの!?」
異常なまでの大王の焦り方に、やっぱり僕の方がまだ上手かな。なんて思ってみたり。
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