ギャグ漫画日和

□熱と看病
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立ち上がろうとしたら、曽良くんの手はまだ裾を握ったままだったから、これは起きるまで離れられないかな。って思いながらしばらく曽良くんのタオルを替えてあげたり、汗を吹いてあげたりしてたら、私も眠くなってきて、いきなりプツンと意識が途切れたみたい。

気が付いたら私は布団に寝かされてて、ぼんやりした頭でまぶしく光る方を見たら、窓の前に曽良くんが立ってて。
「曽良くん、もう大丈夫なの?」
私が話しかけると曽良くんが振り返った。
「ええ。もう何ともありませんよ」
まだ早いから寝てていいですよ。って曽良くんが私の頭をなでるから、また眠くなってきて、曽良くんの裾を掴んで曽良くんも、って言うと、ちょっとビックリした顔をしてから微笑んだ。
その表情を見て私は、ああ、幸せだなって思いながら、一緒の布団に入った曽良くんの体温に目を閉じた。




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