デスノート

□甘えんぼ
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俺たちの住むアパートは、全部で4部屋あって、一つはリビング、一つは仕事部屋、あと2つはそれぞれの寝室になってる。

……もっとも、俺の部屋はパソコンだらけでメロの部屋が寝室みたいになっている。
俺が自分の部屋に居るときは、キラとは関係ない、俺の仕事のハッキング。
この報酬が俺らの生活費だ。
まぁ一回の額は相当なもんだから金に困る事はない。
だからメロが俺の部屋に入って来るのは珍しい。

しかし今はメロがいる。俺は何かあったのかと心配になった。
だって今の時間は普段のメロなら寝てる時間。不安になるのは当たり前でしょ?

「どしたの?メロ。何かあった?」
って聞くと、メロは一瞬、困った顔をした。ちょっ…可愛いっつの!!
「今…平気か?」
メロに言われてパソコンに目を向けると、こっちの情報はデリートされて、ハックした情報だけ、依頼人に送られていた。

「大丈夫。もう終わり。今回は報酬2000万だってさ。」
俺がニカって笑うとメロは安心したような顔をした。
さっきからなんか違和感。
メロの表情がぎこちないっていうか…
「んで、どした?」
俺が再度聞くと、メロが俺に抱きついてきた。
え…えぇ!?

「マット……」
メロの声は、掠れ気味で色っぽい。
まるでシてる時みたいだ。
「ん〜?なあに?」
俺は内心ドキドキだったがそこはポーカーフェイス。上手く隠しましたとも。



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