デスノート

□おどうぐぷれい
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おどうぐぷれい
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皆さんこんにちは。
いきなりですが俺、マットは今、人生の危機に陥ってます。

何故ってそう。目の前にいる俺の恋人のメロのせい。
「ククッ…どうしたマット。顔色が悪いぜ?」
「当たり前だ!!手錠持ってる奴に迫られてるのに平常心な方がイカれてるだろ!」
俺がメロに正論を言うと、「それもそうだ。」ってまた喉で笑う。

発端は3日前。メロが仕事から帰ってきた日の話だ。


□■□■

「あ、メロお帰り〜。」
パソコンに向かってた俺はメロの方を見ずに挨拶をした。
「あぁ。」
メロはよっぽど疲れてるのか、言葉は少なめだ。
「今日は湯船に浸かりなよ。もう準備してあるから。」
「サンクス…」
メロが俺に向かって来てるのが、足音で分かる。
背もたれを掴んでクルリと椅子ごと俺はメロの方を向かされた。
この3日間、俺は一睡もしてない。

きっと隈が出来てるだろうな…
とか思いながら、重なる唇とフワリと香るチョコの香りに目を閉じた。

次第に深くなる口づけに酸欠気味になりながら、一生懸命メロの舌に自分の舌を絡ませる。
「ん……ふあ…」

くちゅり…………

銀色の糸が名残惜しそうに二人を繋ぐ。
それが切れると、メロは俺の頭をクシャリと撫でた。
「続きは今度…な。」
メロは風呂場に向かった。
その姿を、俺は顔を赤くしながら見送った。
■□■□

その時に持ってた紙袋に、俺がもっと関心を持っていれば…
今回ばかりは無関心な自分に腹がたつ。




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