デスノート

□月の下で
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……眠れない。

メロはムクリとベッドから起き上がった。
今日は比較的、快適な夜の筈だ。
なのに眠れないのはきっと月がいつもより明るいから。
そう理由づけてメロは部屋を抜け出した。
向かう先はアイツの部屋。

軽くノックをすると中から「誰。」という不機嫌な声がした。
「僕。」
メロがそう言うと、ドアが少し開いた。
「メロじゃん。どうしたの?」
「寝れないから来た。」
マットはメロを部屋に迎えた。

「お前、何してたんだ?」
メロが聞くと、マットは窓から空を見上げた。
「…月を見てたんだ。」
マットはそう言って、変だろ?と笑った。
「仕方ないから一緒に見てやるよ。」
メロはマットのベッドから毛布を取ってきて、ベランダに出た。
そして、キョトンとしているマットをベランダに座らせ、自分もその隣に座った。



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