ギャグ漫画日和

□熱と看病
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「ケホッ…コホッ…」
「曽良くん、大丈夫…?」
曽良くんが熱を出した。それも微熱じゃなくて結構高い熱を。
原因はわからないけど、きっと旅の疲れが出たんだと思うんだ。
だから、曽良くんがこんな時くらいは、私がしっかりしなきゃ!
よ〜し、今日は丸1日曽良くんの看病しちゃうんだから!
「ばしょ、さん……水くださ……」
おっと、早速私の出番みたいだね!
「曽良くん、起きれる?」
「は、い…」
起き上がろうとするんだけど、体に力が入らないみたいだから、背中に手を回し、支えながら上半身を起こし、湯飲みに入れたお水を曽良くんに飲ませてあげる。

一旦口から離して、まだいる?って聞くと、弱々しく首を横に降るから、また身体を横にさせ、オデコに濡れタオルをのせてあげた。
「寝たらよくなるから、今日は寝たら?」
そう言うと、曽良くんはコクンと頷き、目を閉じたまま、曽良くんは私の着物の裾を握った。
「どうしたの?」
「…僕が寝るまで、離れないで下さい…」
これには松尾もビックリ!
珍しく曽良くんが私に甘えてる。しかも歪んだ甘えかたじゃない。
「いいよ」
私が優しく言って、頭を撫でてあげると、今度は規則正しい寝息が聞こえて来た。




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