REBORN

□ヘタレないでよ!!
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「ねぇ、いつまで僕を子供扱いする気なの?」
修行を終わらせて、二人で飯を食べてたら、恭弥がいきなりこう言った。
「は…?」
「いつまで僕を焦らす気なの?」
僕はもう身体も大人だよ…
そう言って飲み物を飲む恭弥はめちゃめちゃ格好いいんだけど、俺には状況が読めない。
「なぁ恭弥、もう少し順を追って説明してくれないか?」
流石にそこだけじゃわかんねぇよって俺が頼むと、チラ、っと一瞬こっちに目を向けて話し出した。
「デート行こうって言われて、楽しみにしてたら映画と喫茶店。それ以上の進展はなし。」
「…うん」
「この前、泊まりに来た時も、寝る時は落ちたフリしてさりげなく床で寝てるし」
「………」
バレてたか。恭弥起きやすいから可哀想だと思ってさりげなく床で寝たんだけどな…
「僕は、貴方ともっと『大人的なコト』がしたいんだけど」
そこまで言われて初めて気が付いた。
恭弥の言いたかった事。
「いい加減、ヘタレないでよね。ディーノ」
ズバッと言うと、すっきりしたようにクスリと笑う恭弥。
「で?」
「え…『で?』って……?」
俺が聞き返すと、恭弥は、聞いてなかったの?と言ってため息を吐いた。

「僕の部屋と貴方のホテル、どっちがいい?ってきいてるの。…まぁどっちにしろ、」


―今夜は逃がさないからね?ディーノ―




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