REBORN

□多少の事なら、多めに見てあげます
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「やあ骸、今日も相変わらず愛らしいね。おもわず肌に吸い付きたくなるよ」

「おはようございます雲雀くん。今日も相変わらず変態な感じが身体中から出てますね」

「毎日言ってるでしょ?恭弥で構わないって」

「嫌だから名字で呼んでるんです。あと、変なところ触らないで下さい」

少し常識からは離れてる会話ですけど、僕と雲雀君は恋人です。
出会った時から色々、本当に色々ありました。
出会った瞬間に命を掛けた戦いをしたり、匣の力を使って意識だけで会いに来たり……
本当、無茶苦茶な事ばかりでした。

ですが今は無事に結ばれ、一緒に住んでいる訳ですが……
最近、こんな関係になった事を疑問に思うときがたまにあるんです。
こんな、変態という字でできているような性格なのに…
ああ僕、どうして彼を好きになったんですか?

僕が溜め息をつくど太ももを撫でていた雲雀君の手が離れ、後ろから抱きしめられました。

「冗談だよ。おはよう骸。せっかくの休みだし、何処かに出掛けないかい?」
テノールな聞いた声と共に耳にキスをされて。
その優しい声色に振り向けば、優しい笑み。

「……おはようございます恭弥。ショッピングなんてどうですか?」

きちんと向き直り、キスをせがめば、頬に優しく添えられる手。甘いキス。

「(…あぁ、そうでした)」

ふと見せる優しい笑顔とか、それを僕以外の人に見せない所とか。
愛されてるって事が、態度で伝わって来る所も。
抱きしめられると安心できる所も。
全てを好きになったんでした。
だから、

多少のセクハラなら、多めに見てあげます


(帰りにスイーツでも食べましょうか)
(もちろんショートケーキを食べるよね?)
(魂胆が見え見えですよ)
(純粋にさ。生クリームプレイは家でするものだからね)
(………………………)




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