エッセイ集

□経営者の言葉
4ページ/4ページ

経営者の言葉――新波剛史



AERA09.5.18の人生相談コーナーから。

メタボが気になるけれども、仕事等で中々踏み出せない人に悩みに



いつかやろうじゃ,なかなか実行できません。僕は強引にでも「○曜の○時から,ジムへ行く」などと手帳に書いちゃう。決めてしまうと,不思議とヤル気が出るし,時間を作るために仕事の効率化を図る知恵もつきます。



心身の健康管理は,社会人の基本です。



ともっともな指摘。
けれども、中々できないのですよね。

私もその1人ですが。

できない、というのは、意志の弱さもありますが、失敗が怖いというのもあります。

運動が大切だ、とは言われるものの、やり方を間違えてかえって体の調子をおかしくしてしまう、ともよく言われます。

簡単にできる運動としてランニングがありますが、それについても、きちんとしたやり方でないと足を悪くするなどとも言われます。
管理者も、九段下近辺で生活するようになったことから、皇居の周りのジョギングでも始めようかと思い、書店で、そのための本を物色していたところ、小出義雄が、「シューズはランニング用のものをきちんと買わなくてはだめ。」などと書いていました。
そして、カタログを見ると、大体1万円以上します。
それに加えて、それなりのアイテムを揃えるとどれくらいかかるか。

そもそも、「きちんとしたランニングの仕方」を知るために本を買う必要もあるわけで……。




そう、きちんとした運動をするためにはお金がかかる。
筋トレも、マシントレーニングをした方が結果は出ますが、フィットネスクラブに通うのにお金がかかり、水泳をするのにも、プールの使用料がかかる。
運動に踏み込めない理由には、お金の問題もあるように思います。

ここ2〜3年で、貧困の問題は、健康の問題に結び付くという議論がよく見られるようになりました。
それは病気になったときに病院にかかりにくいという問題のほか、運動や食生活などといった日常生活においても、所得が少ない人は健康管理が難しいという問題が認識されるようになってきました。

管理者自身、ここ数年健康管理を意識して、なるべく野菜を採るようにしています。
しかし、昼食に野菜を摂ることは案外難しい。
青果類は、日持ちせず、また、天候に流通が左右されますから、飲食店で中心的なメニューには出てきません。
どうしても、外食では、炭水化物や脂質が多くなります。
それで、コンビニで買うわけですが、これが案外高い。
健康を意識しつつも満腹感を得るため、サラダ2パック、牛乳、春雨スープくらいを買うと、700円から900円くらいすぐにかかってしまいます。
これがカップラーメンや菓子パンなら、200円から300円でおなかいっぱいになります。
牛丼やハンバーガーなら尚更です。

しかし、このような食生活が望ましくないことは明らかなわけでもあり。



冒頭の言葉からは随分遠いところに来てしまいましたが、健康あっての幸福であることは間違いなく、少しでもがんばっていきたいものです。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ