エッセイ集

□数字いろいろ
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8年連続



――コンビニエンスストアの07年までの既存店ベースにおける連続前年割れ期間。



コンビニエンスストア大手セブンイレブンジャパンが加盟店に対し値引き制限をしていた(なお、顧問弁護士を通しての発表では、「値引きの提案」だったとのことだそうですが……)。
管理者もコンビニエンスストアをよく使いますが、ここ数年、やはり、コンビニ経営は大変なのかなと、思ってきました。
いくつかの雑誌の記事などで、独立したのはよいけれど、コンビニ経営は大変で、上手く行かなかった例がとりあげられたり、個人的な実感としては、雑誌コーナーの表示から感じました。
以前は、コンビニの雑誌コーナーでの立ち読みは歓迎する向きが強く、テレビの情報番組で、「万引き防止になる上、店内が閑散としていると、客が入って来ないので、集客効果がある。」という関係者の談話がよく取り上げられていたように思います。
その話を聞いて、そんな見方もあるのだと関心したものです。
けれども、ここ数年、立ち読みを断る表示が増えたり、雑誌に紐をかけ、読めないようにする例が増えてきました。
やはり、全体として経済情勢が思わしくなく、立ち読みで済ます人が増えすぎ、しかも、それを容認できるほどコンビニ自体の経営も悪化しているのでは、と思っていました。
昨年は、タスポ効果の話題もあって、業界としては良いのかな、と思っていたのですが、結局、加盟店が犠牲になって――今回、俎上に上ったのは弁当等の廃棄分の負担ですけれども――、成り立っていたものということでしょうか。
値引き制限が撤廃されれば、値下げ競争に発展し、好収益に打撃が与えられ、「コンビニのビジネスモデルが崩壊する」との論評が示されていましたが、そのビジネスモデルとは、結局、「下流食い」に類するものに過ぎなかったのではないでしょうか。
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