エッセイ集

□数字いろいろ
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46.8%



08年の農林水産統計における農業就労人口のうち70歳以上の割合。



普段は気にしていないのに、数字を見せられると不安になることの一つは、食糧問題です。
以前は、経済取引により外貨を獲得して、食糧を海外から輸入すればよいとの楽観論が力を持っていたように思います。
しかし、情勢は変わってきました。

まず、一次産業が強く、一次産品を輸出する国が強くなりました。
ロシアが天然ガスの輸出のためのパイプをウクライナ情勢との関係して止めると言い出したことがヨーロッパ諸国を混乱させたり、また、食糧プロパーでは小麦の価格上昇とその日本国内での不足が問題になったことなどは記憶に新しいところです。

また、海外から食糧を買う前提は日本の経済力が強いことでした。しかし、昨年のリーマンショックの影響はまだまだ続いています。

加えて、日本の消費生活そのものの海外依存度も高くなりました。低い経済力で相応の生活を営むには、中国等人件費の安い国からの輸入が不可欠です。卑近な例では、100円ショップ。大概の製品が中国製です。
いわゆる毒餃子問題での日本政府の対応の悪さが批判されましたが、ぎりぎり中国とチキンレースをしたら日本はどうなるのか。お互い経済措置を発動して経済取引を停止したとき最初に潰れるのはどちらか。
私には日本であるように思えます。
そうすると、日本は、下手に出るしかありません。



傭兵に頼り切り、戦いの分からなくなった君主ともいうべき日本は大丈夫なのでしょうか。



憂う以外に私たちはどうすればよいのでしょうか
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