エッセイ集

□読書ノート
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立ち読みレビュー:鳥集徹『ネットで暴走する医師たち』



本の内容は、インターネットの掲示板やブログで医療事故の被害者、支援者、マスコミ等を非難する医師の書き込みが増えてきたことを憂うもの。

パラッとめくって目についたのは、奈良女子大の栗岡幹英教授によるこの種の言動のが整理。

1 勤務医が病院から大量に脱出しているために医療は崩壊しつつある。
2 医療を絶対安全なものと誤解する患者、家族が予想と異なる結果に対しクレーマーとなり医師を責め立て裁判を起こすから。
3 マスコミは、患者側の主張をうのみにした報道をし、また、患者などを煽る。
4 カルト的市民団体や弁護士が患者らを訴訟へ誘導する。
5 警察、検察が医療知識のないまま捜査、起訴をし、裁判所も医療知識のないまま刑罰を下す。
6 過酷な勤務体制で献身的な勤務に当たっていた医師は、人生を守るために勤務医を辞める。



著者は、以上のような主張は、正当な患者の主張をも、非難される結果を招くと危惧します。
しかし、管理者は尤もな主張と思えます。

とはいえ、医療過誤が許されてよいわけでもなく……。
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