エッセイ集

□読書ノート
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立読レビュー:斎藤孝司『凡人が一流になる技術』



明大の斎藤孝教授がまた新しい本を出したのを、しばし、立ち読み。

内容は、有名人の言動を題材に、題名どおり『凡人が一流になる技術』をまとめたもの。

5分ほど立ち読みしただけで、目次くらいしか読めませんでしたが、個々の小項目の表題それ自体が、標語になっているので、目次を読むだけでも、参考にはなります。



最初は、「エジソンルール」ということで次のようなものが挙げられています。

1 時空を超えて偉人に私淑する。
→もう、この時点で一流になるのは無理そうです。
「偉人だ何だといっても実際には……」といったうがった見方が大好きなものとしては、「この人を目指して邁進!」というのは、受け付けない感じです。
最近は、「己の向上のためには、どんな人でも、相応の成功を収めた人には学ぶべき」と謙虚になり、良い話は参考にすべくなるべくメモするようにしている(このブログもその一貫です)のですが、“私淑”レベルは、やはり、無理でしょう。


2 思い付きはその場でメモする。
→これは既に実践しています。
このブログに書くこともその一つですし、気になったことは、なるべくワープロソフトを使ってメモするようにしています。
問題は、多数作成したファイルの整理が中々つかないことです。
当初は、検索がやり易く、かつ、一太郎であれば、絞込機能が使えることから、一つのファイルへすべてを書き込むようにしていました。
しかし、一太郎のファイルでも、Wordのファイルでも、400頁を超えてくると不具合が目立つようになり、断念。
そこで、これまた原始的なやり方ですが、カテゴリーごとにファイルを作るなどしているのですが、中々上手く行きません。

3 運を信じない。
→無論。
運の良し悪しはあるにせよ、自分の制御できないものを信じてどうする。
しかし、これが「“神”のような超自然的存在のあることを信じない」ということになると変わりそうです。
ない。

4 目標を豪語する。
→よく目標達成の上で逃げ場をなくすのが良いと言われますが。難しく感じる私には、やはり、一流は無理そうです。

5 形になるまで作業の手を止めない。
→これは日々痛感。形にしないと経験にも蓄積されませんし、評価もされません。

6 血管を圧迫しない衣服を着る。
→ゆったりした服を着た方が血行が妨げられず良いとのこと。
精神論から健康の話になり、違和感を覚えます。
タイトな方が気合いが入ったり、体型維持のため食生活に気をつけたり、運動したりしてよいのでは、と思うのですが……。

7 道具はいつも手元に置いておく。
→これはそのとおり。

8 常識を打ち破るために常識を知る。
→前例主義はよく否定されますが、検証済みのよいやり方があるのに、前例を無視するのは単に愚かなだけです。



二番目が、カーネギールール。
経済人やビジネスマンに信奉者が多いですね。

1 自国に誇りを持つ。
→意外な人から意外な言葉という感じです。
これも管理者には難しい感じです。

2 暗誦で記憶力を鍛える。
→最近の脳科学の議論でも同じ話が出てきますね。

3 ありふれた経験の本質をつかむ。
→これが、カーネギー語録の類の元ネタなのでしょう。

4 代理のチャンスをいかす。
→人は実績のある人を使いたがるもの。他人に自己の能力をアピールする道を選んだ人が上に上がるには大切なことです。
どちらかというと、野球やサッカーなどプロスポーツ選手の例の方がわかりやすそうです。

5 喜んでただ働きする。 →実際には、難しいですが、どうせやるなら、喜ばれた方が良さそうです。

6 トラブルは相手に有利になるように解釈する。
→当然だと思うのですが、なぜかこういう発想のない人が少なくありません。仕事でこんな人と一緒になると本当に困ります。都合よく楽観視し、トラブルになると往生してしまい、こちらがフォローしなけれはならなくなる……ここで、“喜んでやる”のが大事なのでしょうか。

7 できないことはきちんと断る
→勝間和代の本のタイトルにこんなのありましたね。



と、ここまでで立ち読み終了。
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