法律
□民法総則
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《意志表示一般》（２）
４ 法律行為（我妻Ⅰ239以下，四宮156以下）
（１）定義
意思表示を要素とする私法上の法律要件。
（２）法律行為の構成要素
① 動機
② 効果意思＝個人が一定の効果（法律効果）を欲する意思
③ 表示意思＝意思を発表使用とする意思
④ 表示行為＝意思の発表としての価値ある行為
（３）法律行為の構成要素の欠如の結果（四宮156）
①の問題→意思表示の形成過程に問題があった場合には，瑕疵ある意思表示（詐欺，強迫）の問題となる。
②の欠如→意思の欠缺＝無効（我妻Ⅰ２４１）
→心理留保（９３条），通謀虚偽表示（９４条），錯誤（９５条）
③の欠如→錯誤として処理（我妻Ⅰ239～240，四宮157）
※具体例としては，「挙手がより高い段階での競買の申込を意味するワイン競売場で，その慣習を知らないよそ者が，友人にあいさつするつもりで手を挙げたという例」（四宮157）が挙げられるが，効果意思の不一致と同一に扱うべきものである（我妻Ⅰ242）ことから，錯誤の一場合として処理すればよいとされる（四宮157，加藤Ⅰ242～243）。
④の欠如→そもそも意思表示は成立しない。