雑学手帳

□健康
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痛風



どんな病気?



急性の関節炎を起こす病気。ある日突然主として足の関節に激痛が起こり,腫れ上がる。



どんな炎症?



足の親指の付け根が7割を占め,1週間くらい痛みは収まる。このような痛みの発作を「痛風発作」と言う。



放置すると?



年1〜2年のペースで発作が起きるようになる。
おかされる関節の数も増える。→慢性的な関節炎へ移行。
更に内臓に障害が起こり,腎臓障害,尿道結石などの合併症を生みだす。



原因は?



尿酸が体内にたまりすぎることによって起こる病気。
尿酸は1dl当たり7mg以上の濃度になると血液や関節液の中に説けなくなり,関節ないで結晶化し,これを白血球が異物と認識して攻撃することにより,痛みを生じさせる。
遺伝子やエネルギーの原料になるプリン体という物質が分解され,最終的に尿の中に捨てられる形になったものが尿酸。



痛風が起こりやすい人



圧倒的に男性。女性ホルモンには腎臓からの尿酸の排泄を促す働きがあるため。
かつては50歳で初めて経験すると言われいてたが,最近(2003年)では,30台の後半がいちばん多くなり,20歳代での発作も少なくない。



痛風の発作が若年化した原因



肥満。



痛風の起こりやすい傾向の人



スポーツ選手等の激しい運動をする人
大食いをする人



高尿酸血症とは?



尿酸値が7mg/dlを超える場合。
最近(2003年)の調査によれば,成人男性の20パーセントが該当。
成人男性の1〜2%が痛風発作を経験していると言われる。



尿酸値が上がる要因



(1)腎臓の処理能力
(2)エネルギーを短時間に非常に激しく使ったとき
 激しいスポーツの後,大食いの後,多量の飲酒をした後等
 アルコールは分解するのに非常に多くのエネルギーを消費し,また,ある種のアルコール(特にビール)には,プリン体が多量に含まれているため,それが積もり高尿酸血症の要因になる。
(3)肥満
 過食の傾向,一度に大量に食事をとることは,それ自体,尿酸血を上げる。
 加えて,肥満になると,腎臓が尿酸を排出する能力が低下し,さらに尿酸値を上げる。
(4)脱水症状
 スポーツの後に水分を補給しないようなときは,尿酸地が上昇する。
(5)ストレスに対する個人の反応性
 


治療方法
 


・痛風発作が起こっている場合→非ステロイド性抗炎症薬
・尿酸値を抑える薬の服用
・痛風発作が1回もない人については生活指導を優先する。



日常生活で尿酸値を下げる方法



(1)体重を落とすこと
 スポーツで落とすのではなく,食べる量を制限する。
 ※プリン体の制限は現実的ではない。プリン体はすべての食品に含まれている基本的な物質。プリン体制限をしているつもりが他の栄養素が減少する場合がある。

(2)アルコールの制限
 ビールに限らず,アルコールはすべて尿酸値を上げる。
 だから、「焼酎のお湯割なら大丈夫」とかは俗説。プリン体カットのビールは無意味。
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