「はァっ!?長期任務!?」






あまりの驚きに声が裏返った事など気にも止めず肩をがっちり掴んで再度その事実を確認する。







「まじかよ……なら俺も一緒に行く!!」






言い出したら聞かないレノを窘(たしな)めながら頬を両手で包み込み真っ直ぐに目を見て思いを伝える。







「───……そうだよな…。誰だって長期任務なんか行きたくないよな…。」



「分かった。帰ってくるまでちゃんと待ってるからな?」




「なんなら貞操た……付けなくていいのか?──…え?あれは女が付けるもんなのか!?────……そうか。」






暫く会えなくなる事実を渋々ながら受け止めた代わりに今、目の前に居る存在を確かめる様に深く力強く抱き締めた。






「絶ッッ対に帰ってくるよな?」




何処か不安げな声を精一杯押し殺しながら抱き締めた腕にはより一層力を込めた。





「俺は───……格好悪いかもしれないけど………。」



「お前なしじゃ生きていけないぞ、と。」







「愛してる……。」






言いたい事全てをこの一言に託し
優しく深く甘いキスを落とした。





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