TOS+その他
□不覚にもときめいた
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深夜。虫の鳴き声だけが夜の静寂に響く。
「呼び出してごめんなさいね」
宿の一室でリフィルは戸口に佇むクラトスに詫びた。
「…いや私は構わない。何かあったのか」
「…そうねぇ…気になる事があるの」
神妙な面持ちのリフィルにまさかロイドがどうかしたのだろうか、と不安が広がる。
「…それは一体?」
「それはね…とりあえずこちらへいらっしゃいな」
手招きされリフィルの座るベッドに座るクラトス。
「…本当に貴女て綺麗よね」
「え?」
にじり寄るリフィルに多少困惑しながらクラトスも逃げを打つ。
「な、何を…リフィル」
「いやな、エクスフィアを使っているとはいえ、女性の身でそれだけの剣の腕…永く生きる身体…興味深い!」
すっかり遺跡モードに移行しているリフィルにクラトスは身の危険を感じた。
解剖される!
青くなってベッドから逃げようとする身体を腕を捕まれ押し倒された。
「…あ」
リフィルが馬乗りになる、振り払おうと思えば振り払えたろうが、騎士として女性に無体を働く訳にはいかず―――無意識に手心を加えてしまったのだろう。
それを知ってか知らずかリフィルは余裕の笑みでクラトスの上衣を左右に開いた。
「きゃっ」
思わず出た滅多に口にしない女らしい悲鳴にリフィルは一瞬驚いたようだったがすぐ気をよくしてクラトスの上衣を剥いでいく。豊かな白い胸がたゆん、と揺れた。
「リ、リフィルやめて」
怯え切った声でクラトスが哀願する。
「何故?とても綺麗だ」
そう言って白い指が淡雪のような乳房を揉み始める。
「…っ…ひゃあっ」
思わず出た甘い声。リフィルはふむ、と頷くと生真面目な顔で言った。
「…天使だが感じ易いのだな」
ぼん、と音がしそうな程顔を真っ赤にするクラトス。くすくすとリフィルが笑う。
「…可愛い」
乳房を揉んでいた指はそのまま先端の突起を捏ねくり始めた。
「あっ、いやぁっ」
そのままリフィルは赤く色付いた突起を口に含み転がした。ちゅう、と時たま吸い上げる度悩ましい嬌声がクラトスの唇を割った。
「いや、もう…やめてぇ」
これ以上はおかしくなってしまう。だがリフィルは無情にもクラトスのベルトに手を掛けていた。
クラトスの混乱と快感と恐怖がないまぜになり頂点に達しようとした時。
「そこまでえぇー!」
赤い髪を振り乱しゼロスが、顔を真っ赤にしたロイドが部屋に乱入してきたのだった。