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□拍手文
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何時もの廊下に何時ものふたり。


にこにこと機嫌良く笑うゼロス。それにむこうがわに立っていたクラトスが気付き、声をかけた。



「…何だ。随分と機嫌がいいようだな。」


「うん、俺さま超ご機嫌!」



即答するゼロスに苦笑するクラトス。なにがあったのか、少しだけ興味が沸いた。




「…一体どうしたのだ?」

「うん。すずちゃんから聞いたんだけど、アンタSINOBIの嘘情報信じてたんだって?…かーわいいなあと思って」


「……昔の話だ。」



何だそんなことか。と拍子抜けも良いところだと言ってやれば。



「え〜昔のアンタあんま知らないもん。こんな可愛い情報貴重よ」



「なにが何処が可愛いのか意味が分からんが」



「可愛いよ。ルカ君みたいに〜うわ〜SINOBI凄いや〜わーいて思ってたんでしょ?」


「そ、そんな事はない!」


あ、吃った。図星だろう。くすくすと笑うゼロス、クラトスは下らない、とそっぽを向いた。頬を染めて。


「いーのいーのそんなクラトス俺さま大好き!」


いけしゃあしゃあと言ってのけるのはゼロスくらいなもので。



馬鹿者!抱き着くな!とのやり取り――かなり声がでかいにすぐ近くの部屋のルーク達は固まっていた。



「また始まったよどーしよーガイ」


「ここは刺激しない方がいいな…」


「…部屋から出られないわ」



少し離れたロイド達も、部屋の中で外の痴話喧嘩が収まるのを待つしかないのだった…。



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