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□緋色の研究
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夜が明けようとしている
ほそく赤が走ったかと思うと空の彼方が少しずつ白んでくる
あぁ朝か………
コツン………
んあ?
目が覚めると隣にラビがいた。当たったのはこいつの腕。
まったく毎回毎回いつの間に俺のベッドに潜り込んでくんだ?こいつは…
つーか、一方で腕枕され残りは腰に回されてる
ここまでされて何で俺は気付かねんだ?
まるで壊れものでも守る様に抱かれていて、修練に行こうと思っていたが、これじゃ身動きがとれねぇ。
ひや……
イギリスの朝は夏でも冷える。同じ島国でも湿気が少ないせいだろう…。まぁおかげで夏はカラっとして不快な暑さはない。
肌寒さに
少しこいつの胸元に顔を埋める。