オリジナル小説(短編)

□大切な友達
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久しぶりに僕と彼は対面した。一ヶ月前、彼が僕に怪我をさせてしまった以来だ。
彼はその時泣きじゃくって僕に謝ってくれた。
「ごめんね、ごめんね」
綺麗な碧い瞳から落ちた雫が、僕の上にいくつも落ちた。
僕の怪我を治すために、二人は離れ離れになった。
出逢ってからというもの、僕らはいつも一緒にいた。
僕の半身といってもいい彼。
僕は治療中ずっと早く彼に会いたくて、一緒に遊びたくて仕方がなかったのに・・・。
どうして僕に触れようとしてくれないのだろう。
また僕に怪我をさせるかもしれない、と恐れているのだろうか。
そんなこと気にせず一緒に遊びたいのに。
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