ガンダムダブルオー

□罰ゲーム
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今、私設武装組織ソレスタルビーイングの戦闘母艦プトレマイオスの中ではトランプがはやっていた。
当然のことながらティエリアと刹那は「くだらない」「なぜトランプをする必要がある」といって不参加である。
そのトランプも途中まではワイワイと普通にゲームをしていたが、リヒティの一言で一番にあがった人が一番最後にあがった人に命令ができるという罰ゲームもはやっていた。
大抵一番にあがるのはスメラギとフェルトだった。
スメラギは戦況を読み、フェルトは強運のおかげといえよう。
対していつもドベタを争うのは、罰ゲームの考案者であるリヒティとアレルヤ。
リヒティは表情ににじみ出る・・・というよりあふれでるためババがきたら一発で分かり、アレルヤはフェルトとは正反対の運のなさのせいであろう。
そして今回のドベタは・・・。
「よっしゃー、あっがりー!」
いつものように最後をきそっていたアレルヤとリヒティだったが、負けたのはアレルヤだった。
「負けたっ!リヒティのとこにババがあったら負けなかったのに。」
「負け惜しみいうなよなぁ、アレルヤ」
手元に残ったババ入りのトランプ三枚を宙になげたアレルヤにむかって、リヒティはへへっと笑った。
「いやぁ運がなかったな、アレルヤ。」
アレルヤとリヒティの勝負を見守っていたロックオンが座っているアレルヤの肩に手を置き慰める。
「人事だと思って〜」
アレルヤはすぐ後に来たロックオンを見あげようとして顎を挙上させ、視線をロックオンの顔に定めた。
そこでロックオンがいつもの笑みとはどこか違う表情をしていることに気がつく。
顔は笑っているが、『笑う』というよりも『にやけてる』というように見えるのは気のせいだろうか?
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