ガンダムダブルオー

□NEXT KISS@ 〜好きな気持ちの裏腹は・・・〜
1ページ/4ページ

「ロックオン、いるかい?」
突然ストレマイオス内にある自分の部屋にいるロックオンを、アレルヤが尋ねてきた。
「あぁ、いるよ」
ロックオンはできるだけいつもどおりに返事を返したが、内心ドキドキしていた。
実は数日前、フェルトと話しているうちに気がつくと彼女の肩に手を置いて、あたかも恋人同士のように接しているところをアレルヤに目撃されてしまったのだった。
真実はあまりにフェルトの様子が寂しそうで、つらそうだったため、元気つけるための行動だったのだが・・・。
経緯を知らないアレルヤに誤解されたのか、彼は慌てて去っていたのだった。
あの後、人革連の攻撃を受けたり、ミッションがあったせいでうやむやになっていたが・・・。
「はいるよ」
アレルヤはロックオンの返事を聞く前にドアを開けて入ってきた。
「よぉ、アレルヤ。久しぶりだな」
ロックオンは座っていたベッドから立ち上がり、アレルヤに向かって片手を挙げて招き入れた。
もしかしてアレルヤに怒られるかもしれないと覚悟を心の中で決め、今のうちにどう訳を言ったら良いのか頭を巡らしていた。
「久しぶりだね。」
入ってきたアレルヤは見た目では怒っているようにはみえなかった。
部屋のドアを閉め、アレルヤはゆっくりとロックオンに近づく。
アレルヤは怒っている、というよりもどこか思いつめた表情をしていた。
「ロックオン、今日は君に聞きたいことがあって・・・。その・・・。」
もしかして、心優しいアレルヤは怒っているのではなくロックオンが自分以外といちゃついていたことに心を痛めているのかもしれない。
実際はいちゃついていた訳ではないのだが・・・。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ