オリジナル小説 カシオペアレンジャー

□会議集合
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ファミレスについてみればリーダーの車が既に停まっている。
流石に速い、さすが近所。
ベルの付いていない扉を開けて店にはいれば「お一人ですか?」と店員さん。
一人でファミレスはさぞかし寂しいだろう、生憎だけど一人じゃありません。
「連れが先来てます」
そう言いながら視線を店内にうつせば…居た。
ちっさいのと可愛いのが。
……訂正。リーダーとソラが向かい合わせで座っていた。
取り敢えず、店員が何か喋っていたようだが僕は完全無視してズカズカと店内に
入って行く。
「あっ!?××さん!!」
リーダーが笑顔で手をふってくる。
その行動は確かにちまっこくて可愛いのだが…

本名で呼ばんでくれ…
何度となく言うのだが聞いてくれない、それどころかソラまでつられて僕を本名
で呼ぶ始末…
もう良いけどね…

「…ニーハオ」
別に僕は中国人じゃない。
が、昼とも朝とも夕方とも言いにくい時間なので取り敢えずなんか挨拶らしきも
のを返しておく。
「お久し振りです」
ソラが過剰過ぎるリーダーの挙動に苦笑しながら小さく手を振る。

……あぁ
「ソラっちと二人っきりだったら良かったのに…」
ちょっと遠い目をしてみれば、窓の外にゴールドの車が見えた。
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