Boys-love

□Overnight
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《Overnight》



惑星ベジータの市街地に立ち並ぶ酒場は、夜になると昼間の静けさが嘘のように大勢の来客で賑わうのが常であった。


バーダックはサイヤ人の下級戦士達が溜まる店でいつものように酒をあおっていた。しかし今日共にテーブルについたのはセリパだけ。


「あんたはあっちで皆と騒がないのかい?バーダック?」


「………くだらねぇ」


向こうで大量の酒にすっかりできあがり、大声で騒いだり、肩をくんで陽気に歌う戦士達の集団をフンッと鼻を鳴らして一瞥すると、バーダックは先程追加した酒をクイッと喉に流し込んだ。


「おまえは?…酌でもしてくりゃいいじゃねえか。歓迎されるぜ」


「あたしはあんなむさ苦しいトコごめんだよ」


「…確かにな」


店内に入ってすぐに知らされた予想外の吉報を聞くやいなや、トーマ、パンブーキン、トテッポは大喜びして次々とあの集団の中へなだれ込んでいった。


「今しがた、ベジータ王に息子がお生まれになったらしい」


「しかも戦闘力は生まれながらに抜きん出てるときた」


「これでサイヤ人の未来も安泰ってもんだ」



今夜は飲み明かすつもりなのだろう。
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