Book★1

□雨 猫(08'4/16〜5/22)
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 恥じらいも飾り気もない身体を素直にさらして 私に身を委ねているコウ。


熱い湯に少し目を細める。

しなやかに筋肉のついた腕と肩、首筋を湯舟で洗ってやる。

「桃もあたたまって?」そう言って、あたたかい腕を背中に回す。


触れられるだけで、待ち侘びた感触に震える。


さみしかったよ。呟くと、笑顔で髪を撫でてくれる。

「今夜は…ここにいる?」恐る恐る尋ねると、視線で肯定した。


首筋に冷たい唇が触れるのを 目を閉じ感じる。
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