Book★1
□残酷な無邪気さ(08'2/9完結★)
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そんな私に、倖せな彼女を…どうして祝福すればいいんだろう。
大切な友達に、久々に逢える。
それは喜ばしいけれど…
一緒に出会う小さな可愛い彼女には、私は上手く笑えるだろうか。
「あーっ。久しぶりーっ。ごめんね来させちゃって……」懐かしい笑顔に私も心が弾む。元気そうでよかった。
久々に逢うのに何のわだかまりもなく話すことが出来るこの友人を、やはり素敵なひとだなと再認識する。
その飾らない無邪気さも、妻となり母となった今でも全くなくしていない。
…やっぱり好きだなぁ。学生時代に引き戻らせて思い出話をつぎつぎと出し合う。
尽きることのない会話が楽しくて時間も忘れていた。
と、二人を突然現実に引き戻す音が響いた。
彼女の生まれたばかりの宝物の…泣く声だった。