Book★2

□苦味すら愛おしい。
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「今年は…作ってみようかな。」



いつもの様に2人でくつろいでいた時。
ふと葉子が呟いた台詞。


口元に運びかけたティーカップを止めて、首を傾げた。

「…何を作るの?」

 
「…だからさ、チョコ。」



…はぁ!?

あまりに不釣合いな単語に、思わず笑ってしまう。


ヨウちゃんは短い髪を掻きながら、あからさまに苛ついた視線をこちらへ投げた。




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