Book★2

□噛みちぎるほど、好きなオモチャ。
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「…そんなにチョコばっか食べると、」


その先は言わせない!と膨れっ面のままイチにキスをした。


戯れのキス。

きついブランデーが香る。


「…、これ」


紅花(べにか)、食べられないヤツじゃん。

ふい、と唇を外して
舌を差し出した。



そう。
ブランデー入りのチョコは好きじゃないよ。



「ん…ハズレだった。」

そんなの、どうでもよくて。



「何、発情期…?」

彼女は嬉しそうに笑って、私の顎を掴む。


なんでも、いいよ。


「イチ、遊んで。」



どんなに軽い行為でも。

私はいつも、こんなに必死だよ。




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