雑記・弐

□遠隔操作
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私の声は
いくらおもったところで
あなたには届きません



ふと、私の中で
臓器が暴れる




出してくれ!

出してくれ!




私の

この轟きが
きこえますか

臓物の

ヘビのような動きが
わかりますか




出してくれ!

出してくれ!

こんな狭い所から

はやく出してくれ!




彼らはそう叫んでいます

あなたには
きこえますか



内臓の、さけびが

ああ、さけびが
きこえますか



彼らは

あなたの中に
行きたいのですって

そう、なのですって



ちがでる

のうがでる



みんなあなたに
会いたいのですって

あなたの中で
生きたいのですって



このおもいは

そんな遠くまでなんて
決して届きません

積極的に届けようとも
思いません

けれども、




耳を澄まして

下唇を噛んで

よく響く音で








す・き・よ



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