慕詩
□朔の夜に
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徐かすぎる朔の夜に
俺は悩み迷いながら
この道を進んでいる
灼熱の昼にあなたも
この道を進んだのか
この、同じ道の上を
同じところでやはり
あなたも迷ったのか
難なく飛び越えたか
いずれにせよこの道
いつも俺の先をゆく
あなたは、今どこに
先ゆくあなたはもう
俺の視界に入らない
死んでしまったのだ
けれどあなたは俺に
この一筋の道を残し
さあ進め!と、遺し
太陽と月の二本道が
重なって一本になる
徐かすぎる朔の夜に
Fin.
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