prf.Layton.

□こんなもんだ
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青年ルークとルークがどうやらケンカしたらしい。

「ルークがずっと怒っててルークはお手上げ状態ででも二人とも全然動かなくてルークは泣いちゃうしルークは黙ったままでそれで、それで!!」

慌てて混乱していたアロマを宥めてから、彼女の言葉を解読すると
「どっちも怒ったまま動かない」
と言うことらしい。

私にとっては好都合であり最悪な状況だった。
2人が仲間割れするのは願ってもない事だが、機嫌を損ねたルークの脅威は手がつけられたものではない。

「どれ、とりあえず様子を見に行こうか。」

帽子を被り直して重たい腰を上げ、アロマを部屋で待機させて2人のいる部屋へ足を運んだ。

「2人共、開けるよ。」
「「あ、先生…」」

重なった声に互いを見合い、再び首を背け鼻を鳴らす。
あぁ、コレは重傷だな。

「何しに来たんですか」
「これはご挨拶だな。アロマが血相変えて飛び込んで来たものだから、女性を悲しませるとは誰の仕業だと思って来たまでだよ。」

噛みつくルークをやんわり指摘しながら言うと一瞬にして怯んで再びダンマリを決め込んだ。

「おっきいルーク。何が起きたのか、説明してくれるかい?」
一瞬、ポーカーフェイスが崩れた。そして観念したようにため息を吐き出し、口火を切る。

「いえ、大した事ではないんですけどね…」
「大したことなくないです!」
「わかってるよ!これは前振りってやつで」
「どーでもいいから早く話して下さいヨーグルト厨」
「っだぁもう!!なんでキミはそう言う口のきき方しかできないんだい!?」

睨み合い唸る様子がもう手に負えないというのを物語っており、私は今日何度目かのため息をついた。

「…わかった。とりあえず、今日は2人共頭を冷やすんだ。ルークは私の部屋を使いなさい。いいね?」

語尾を強めて言うと静かに頷くルーク。

「さて、私は心配をかけてしまったレディーにお詫びの食事へ招待するから、その間ちゃんと反省しておくんだよ。」

ルークの背を押して部屋を後にした。
ボクも食事へ行きたいです、と言ったルークに、まずやるべき事を考えなさい。と言葉を返し、アロマと宿舎を出た。

「良いんですか?2人を放っておいて。」
「あぁ。むしろコレが一番効果的なのさ。」

笑うとアロマは首を傾げた。
それを促して戻った時の事を予想しながら食事を楽しむ事にした。






「今帰ったよ。ちゃんと反省して…というまでも無かったようだね。」

アロマを小手で招き中を覗かせると、安心したように笑って

「あら、まぁまぁ…」

先にはベッドに寄り添う二つの影。なんだかんだで最後はおっきいルークがちゃんと取り持ってくれたようだ。
このまましばらくしておこう。そう2人で決めて静かに扉を閉めた。

「ルークが治まったならそれでいいか。でもおっきい方は後でコロがす。」
「2人起きるまでにご飯の準備しましょうか。」

腕捲りの仕草で気合いを入れるアロマを見て少し焦る。

「い、いや、今日も外食にしようアロマ。」

そう促してなんとか恐怖の漢料理を免れようと必死に弁解しながら、少し慌ただしい昼下がりを終えたのだった。





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