□ありがとう
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「…桃先輩が人気者じゃなければ良かったのに」


そう呟いた声も、誰の耳に入る事も無かった―…









「…はぁ」


今日の越前を思い出しては家に着いてからも、ため息をついていた。

今日が人生で一番ショックな誕生日だったかもなー…などと落ち込みながら、ベッドに寝転びんだ。
横に置いてある今日貰ったプレゼントに目をやる。

こんなに沢山プレゼントが貰えたのに…アイツからの一言が無いだけで足りないと思ってしまう俺が居て。



「うわ…俺、女々しー…」


そう自分に苦笑すると、寝返りを打った。



…せめて。


俺の誕生日、知ってて欲しかったな――


そう思ったところで、俺の眠さは限界に達したらしく、意識はとんでしまった




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