「桃とおチビは、どうすんの?」
「俺は…」
「来ないなんて言わないよね?桃」
怖い……。
不二先輩に微笑みかけられるとハッキリ言って、逆らえない。
「えーっと、行くよな?越前」
「……桃先輩行くの?」
「あ、あぁ」
流石に不二先輩相手に戦う気しねーよ。
「ふ〜ん…じゃあ俺も行く」
「そっか、良かった」
本当に良かった…
あのメンバーの中に一人で居たら、皆に見せつけられるだけだからな。 どうせなら越前といたい。
「よーっし、じゃあレギュラー全員決定だにゃ!」
その流れで、そのまま英二先輩の家にお邪魔して、今に至る訳で…。
「せんぱい、暑い……」
「わ!!待て!分かったからココで脱ぐな!」
俺の上に跨ったままの越前が、そのまま服を脱ごうとしている。
んな無防備に可愛いトコ他のヤツに見せんなっての!
「ねぇせんぱい。ちゅーして?」
「………
っ、はい?」
思いきり後ろの壁にぶつかってしまった。
皆もかなり驚いた様子で、コッチを目を見開いて見ている。
いつもなら言わないような言葉をサラリと言ったかと思うと、今度は俺の顔に自分の顔を近づけてきていた。
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