□諦めないから
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「そだ、さっき女子から聞いたんだけどね〜、おチビと桃って好きな子いる〜?」

「……」




それはまた残酷な質問だね……





「え〜じ先輩。俺は、」

「忘れてた!桃は彼女が居たんだったニャ」

「ちょ…英二っ……」


不二先輩は俺の気持ちに気付いているのだろう―

慌ててフォローを入れてくれたが
その同情さえも、今の俺にとっては辛いものでしかない……


「不二先輩…ありがと……でも、大丈夫だから…」

「……越前君」


英二先輩は、俺達の様子に気付く事なく話を進めている


「じゃー、おチビに良い事教えたげるねー。好きな人の名前を百回書いたら、その人と両想いになれるらしいよっ♪」


りょうおもい、……ね


「それで、英二先輩はソレ、試したんっスか〜?」

「ニャ?俺はまだやってないよ」

「そうなんスか?じゃあ是非、結果教えて下さいね(笑)」

「絶対イヤだよ〜ん。よし、じゃ不二っ、戻ろっか♪」

「えーじ先輩。一体、何しに来たんスか〜(苦笑)」

「学校探検だって♪じゃ、二人ともっ、授業に遅れないよーにね!」



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